2019年に公開された『ダーク・ウォーターズ』は、企業の不正を暴く実話を基にしたサスペンスドラマです。この記事では、同様の緊張感や社会的テーマを持つ10本の映画やドラマを紹介します。法廷ドラマや告発もの、環境問題を扱った作品が好きな方にぴったりです。

All the President's Men (1976)
説明: ウォーターゲート事件を追った記者たちの実話に基づく政治スリラー。権力の腐敗を暴く調査報道の過程を詳細に再現。
事実: 事件当時実際に取材した記者ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインが脚本協力。ホワイトハウスの内部を再現したセットは非常に精巧だった。


Class Action (1991)
説明: 自動車会社の欠陥を巡る法廷ドラマ。父娘の確執を背景に、企業の責任と個人の正義感の衝突を描いている。
事実: 実際のフォード・ピント事件がモチーフとなっている。法廷シーンの多くは実際のカリフォルニア州裁判所で撮影された。


The Firm (1993)
説明: 新人弁護士が法律事務所の闇に巻き込まれるサスペンス。組織の不正と、そこから脱出しようとする個人の葛藤がテーマ。
事実: これもジョン・グリシャム原作の作品で、撮影には実際のメンフィスの法律事務所が使用された。当時としては破格の製作費がかけられた。


The Pelican Brief (1993)
説明: 法科学生が偶然発見した陰謀を追う政治サスペンス。権力者による殺人と隠蔽、それを暴こうとする個人の危険な戦いを描く。
事実: ジョン・グリシャムのベストセラー小説の映画化。最高裁判事の暗殺シーンは実際のワシントンD.C.で撮影された。


The Insider (1999)
説明: タバコ産業の内部告発を題材にしたサスペンスドラマ。企業の隠された真実を暴露する過程と、告発者が直面する精神的苦悩をリアルに描写。
事実: 実話に基づく作品で、実際の内部告発者ジェフリー・ウィガンドが技術アドバイザーとして参加。喫煙シーンは一切なく、意図的に禁煙メッセージが込められている。


Erin Brockovich (2000)
説明: 実在の環境汚染事件を扱った法廷ドラマで、個人が巨大企業に立ち向かう姿を描く。社会的正義を追求するテーマと、企業の不正を暴く調査プロセスが特徴。
事実: ジュリア・ロバーツがアカデミー主演女優賞を受賞した作品。実際の事件を基にしているが、主人公の服装や言動は実在のエリン・ブロコビッチ本人を忠実に再現している。


The Constant Gardener (2005)
説明: アフリカでの製薬会社の不正を追う政治スリラー。個人の執念による真相究明と、グローバル企業の倫理的問題を浮き彫りにする。
事実: ジョン・ル・カレの小説を原作とし、ケニアで実際に起きた医薬品試験スキャンダルがモチーフ。現地住民の多くがエキストラとして参加している。


Spotlight (2015)
説明: 新聞記者チームが組織的な児童虐待事件を調査する過程を描く。システム的な不正と、真実を追求するジャーナリズムの力をテーマにしている。
事実: ボストン・グローブ紙の実際の調査報道を基にしており、登場する記者のほとんどが実在の人物。アカデミー作品賞を受賞した。


The Post (2017)
説明: ペンタゴン・ペーパーズ事件を扱った歴史ドラマ。報道の自由と政府の秘密保持の対立を、新聞社の視点から描いている。
事実: スティーヴン・スピルバーグがわずか6ヶ月で製作した異例の速さの作品。実際のワシントン・ポスト本社で一部撮影が行われた。


The Report (2019)
説明: CIAの尋問手法に関する報告書作成を巡る政治ドラマ。政府内部の不正を暴こうとする個人の苦闘と、真実が隠蔽される過程を描く。
事実: 実際の「 CIA拷問報告書」事件を題材としており、議会スタッフが5年かけて作成した6,700ページの報告書が物語の中心。
