『ザ・ラスト・ウェーブ』(1977年)は、神秘的な雰囲気と先住民の文化を描いた独特なサスペンス映画です。この記事では、同様のテーマやムードを持つ10本の映画やドラマを紹介します。オカルトや文化的な謎に興味がある方にぴったりの作品を厳選しました。

Rosemary's Baby (1968)
説明: 日常に潜む不気味な違和感を徐々に増幅させていく手法が特徴。主人公の主観的な不安が現実か妄想か判然としないまま物語が進行する。
事実: ニューヨークのダコタ・ハウスで実際に撮影され、後にジョン・レノンが殺害された場所としても知られる。低予算ながら大ヒットした。


Performance (1970)
説明: アイデンティティの崩壊と変容をテーマに、現実と幻想の境界を意図的に曖昧にした実験的な作風。サイケデリックな映像表現が特徴的。
事実: 撮影完了後、2年間スタジオに寝かされていた問題作。ミック・ジャガーの映画初出演作品としても知られる。


The Andromeda Strain (1971)
説明: 科学的な調査プロセスを詳細に描きながら、未知の脅威に対する人間の無力感を浮き彫りにする。冷徹な科学と不可解な現象の対比が緊張感を生む。
事実: マイケル・クライトンの小説が原作で、当時としては非常にリアルな科学描写が評価された。生物学的脅威を扱ったパニック映画の先駆け的作品。


The Exorcist (1973)
説明: 超自然的な現象と科学的説明の対立を描き、信仰と理性の葛藤を深く掘り下げる。身体的変容を通じて精神的な侵食を表現する手法が特徴。
事実: アカデミー賞で初めてホラー映画が作品賞にノミネートされた。公開当時、観客が失神するなど社会的現象となった。


Picnic at Hanging Rock (1975)
説明: オーストラリアの自然を舞台にしたミステリアスな雰囲気と、現実と超現実の境界が曖昧になるようなストーリー展開が特徴。不可解な失踪事件を描き、観客に深い謎と不安感を残す。
事実: 原作小説は実際に起きた事件を基にしていると誤解されることが多いが、完全なフィクションである。撮影に使われたハンギングロックは現在も観光名所として人気。


The Omen (1976)
説明: 予言と運命の不可避性をテーマに、不気味な偶然の連鎖が恐怖を醸成する。宗教的象徴を多用した荘厳な恐怖表現が特徴。
事実: 制作中に不吉な事故が相次ぎ、「呪われた映画」として話題になった。グレゴリー・ペックが当時としては異例の高額ギャラを獲得した。


The Brood (1979)
説明: 心理的トラウマが物理的実体として現れるという設定で、内面の恐怖が外面化する過程を描く。家族関係に潜む病理をホラーとして表現。
事実: 監督自身の離婚体験が作品のテーマに影響を与えている。子供を恐ろしく描いたことで当時論争を巻き起こした。


Altered States (1980)
説明: 意識変容状態を通じて人間の本質に迫る実験的な内容。科学的探求と神秘主義の融合が独特の世界観を構築している。
事実: 特殊効果に当時最先端の技術を投入し、アカデミー賞音響賞を受賞。原作小説の作者が自ら脚本を手掛けた。


Scanners (1981)
説明: 超能力を科学的現象として扱いながら、その危険性と人間性の喪失を描く。身体的変異を通じた精神の変容がテーマ。
事実: 有名な「頭部爆発」シーンは特殊効果チームが3か月かけて制作した。低予算ながらカルト的な人気を獲得した。


The Shining (1980)
説明: 閉鎖空間での精神の崩壊過程を、幻覚と現実が交錯する形で描く。空間そのものが持つ不気味さを巧みに利用した演出が特徴。
事実: スタンリー・キューブリックが同じシーンを100回以上撮り直すなど、俳優を疲弊させた伝説的な撮影エピソードがある。セットの床には実際のホテルのカーペットが再現されている。
