2002年に公開されたスリラー映画『パニック・ルーム』は、密室での緊張感とサスペンスが魅力の作品です。この記事では、『パニック・ルーム』のような緊迫感あふれる映画やドラマを10本紹介します。密室ものや心理サスペンスが好きな方にぴったりの作品を厳選しました。

Wait Until Dark (1967)
説明: 盲目の女性が自宅で犯罪者たちと対峙するサスペンス。視覚障害を逆手に取った戦略と、限られた空間での心理戦が緊張感を高める。
事実: オードリー・ヘプバーンがアカデミー主演女優賞にノミネートされた。劇中で使用される冷蔵庫は、当時としては非常に高価なモデルだった。


Misery (1990)
説明: 閉鎖的な空間で、一方的な執着心を持つ人物に囚われる恐怖を描く。物理的・心理的な監禁状態から脱出しようとする試みが中心的なテーマ。
事実: キャシー・ベイツの演じるアニー・ウィルクス役は、アメリカン・フィルム・インスティチュートの悪役ランキングで17位に選ばれた。


Cape Fear (1991)
説明: 過去の因縁から家族を執拗に狙う男との攻防を描くスリラー。家庭の安全が脅かされ、通常の法律や社会システムが通用しない状況下での戦いがテーマ。
事実: ロバート・デ・ニーロが演じたマックス・ケイディーのタトゥーは、本物の刺青師が6時間かけて描いた。撮影中は毎日化粧で上書きしていた。


The Glass House (2001)
説明: ガラス張りの豪邸で孤児となった兄妹が後見人に脅かされるサスペンス。透明性が逆に脆弱性となる空間設定と、見張られているという感覚が特徴。
事実: 家のセットは完全に新築され、撮影後に解体された。ガラス越しの撮影には特殊な技術が用いられ、反射を防ぐために夜間撮影が多かった。


The Strangers (2008)
説明: 見知らぬ侵入者による家庭への恐怖を描く心理的ホラー。無差別的な暴力と、なぜ自分たちが標的にされたのかわからないという不気味さが際立つ。
事実: 『本当にあった出来事に基づく』と宣伝されたが、実際は監督のブライアン・バーティノが子供の頃に経験した出来事と、いくつかの未解決事件を組み合わせたフィクション。


Disturbia (2007)
説明: 自宅軟禁中の少年が近所の不審な行動に気付き、危険な調査に乗り出す。監視と被監視の関係性、郊外の平凡な家に潜む恐怖を描く。
事実: ヒッチコックの『裏窓』の現代版リメイクとして企画された。撮影中、主演のシャイア・ラブーフは実際に自宅軟禁状態を体験するため、セット外でも監視役をつけていた。


The Purge (2013)
説明: 合法化された犯罪行為の中で、一家が自宅に侵入してくる脅威から身を守る姿を描く。社会的な寓意を含みつつ、家庭という安全地帯が崩壊していく過程に焦点。
事実: わずか3日間で脚本が書かれ、20日間で撮影が完了した低予算作品。当初はビデオスルー作品として企画されていた。


The Boy Next Door (2015)
説明: 一見完璧な隣人が次第に危険なストーカーへと変貌していく心理スリラー。信頼できるはずの空間が脅威に変わる過程を描く。
事実: 撮影はわずか23日間で完了した。ジェニファー・ロペス自身がプロデューサーも務め、キャスティングにも関与した。


Don't Breathe (2016)
説明: 家庭内に侵入した若者たちが、予想外の脅威に直面するサスペンスフルな展開。閉鎖空間での緊張感と、被害者と加害者の立場が逆転するシチュエーションが特徴。
事実: 映画の舞台はデトロイトだが、実際の撮影はハンガリーで行われた。主演のスティーヴン・ラングは役作りのため、盲目の人々と時間を過ごして研究した。


The Intruder (2019)
説明: 新居の元所有者が異常な執着を見せ、新たな住人を脅かすホラーサスペンス。所有権と居住権をめぐる異常な争いがテーマ。
事実: 家の外観シーンは実際の不動産物件リストからインスピレーションを得た。デニス・クエイド演じる元所有者のキャラクターは、複数の実在するストーカー事件を参考に作成された。
